武が帰った後も…しばらく、身体がガタガタ震えていた。




「ママ…だいじょうぶ?」



「ゴメン…理沙…」



私は震えた両手で理沙を抱き締める。



「…ママ…ガタガタしてる。さむいの?」



熱を出して寝込んでいた娘に心配させるなんて…情けない母親だ。




「ううん」


理沙を心配させまいと気丈に振舞いたいのに。
私は涙まで零した。



私の感情は自分の意思とは全く別の感情に支配される。

制御不能になっていた。