「少し…付き合え」



「えっ?」



「…もう少し君と話がしたい」



私も藤ヶ谷課長と同じ思いだったーーー・・・



別れた旦那のせいで…男性恐怖症になっちゃったけど…


本能で藤ヶ谷課長は安心できる男性だと認識していた。




だって、私を痴漢から救ってくれたし…

今だって優しく話しかけてくれる。


小さなビルの地下にあるカウンターだけのBARに案内された。



暖かみのあるランプの光が室内を明るく照らす。



奥のスツールに並んで座った。


間が狭くて、藤ヶ谷課長の腕が私の腕に当たった。