「俺はもう二人を手離したりしない…杏と結婚して…理沙ちゃんのパパになりたい…ダメかな?理沙ちゃん」



「…本当に孝典さんは私のパパになってくれるの?うそついてない?」



「嘘か…嘘は付いていない。俺は離れて…判ったんだ…二人の存在が俺にとってどれだけ大切か…」




「私も孝典さんと会えなくなってさびしかった…いつ…帰って来るのか…ずっとずっと待っていたの…」




「そっか…理沙ちゃんも寂しい思いしたんだな…ゴメン…そんな思いさせて…本当にすまない」




「理沙…孝典さんを責めてあげないで…彼にも彼の事情があったのよ…」





「だって…本当にさびしかっただもん…」




理沙の瞳からポロポロと涙が零れる。




「…理沙ちゃん…」




孝典さんは困惑して…宥めようと理沙の頭を撫でて慰めた。