「理沙…私たちね…」




「…私…パパは要らない!ママと二人でがんばるってキメたから…」



「それが理沙ちゃんの答えか…」



「だって…私に黙って…孝典さんはいなくなって…ママを泣かせた人…私…ゆるせない!」




「理沙…」




コーヒーを淹れようと腰を上げたけど…


私は再び…腰を下ろして理沙の言葉に耳を傾けた。





「杏は俺がいなくなって泣いたのか…それは悪いコトをしたよ。ゴメンな…理沙ちゃん」




孝典さんが理沙に頭を下げた。




「理沙ちゃん…俺も色々と考えるコトがあって…一度は杏と理沙ちゃんを手離した…」