孝典さんは私をグイッと抱き寄せる。




その拍子で傘が地面に落ちてしまった。





互いに雨に濡れながらも、見つめ合う。




「私も会いたかった…」




そのまま…雨の中でキスを交わした。




まるで映画のワンシーンのような感じ。





秋の深まった雨は冷たいけど…交わす唇は熱かった。




何度も角度を変えて交わすキス。

唇は雨粒と互いの唾液で濡れそぼった。

次第に身体の芯まで甘い痺れに侵されていったーーー・・・