「彼女?あ…君は確か…スイセン生命の…」



「あ…」




加藤さんは私のコトも知っていたーーーー・・・



気まずい空気を感じるけど。



他にいい場所は見つからず…そのまま加藤さんファミリーの隣で運動会を観覧した。




開会式を終え…次は理沙たち1年生によるかけっこ。




「スタート地点はあっちか…俺は撮影に行くから…お前は荷物番していてくれ」




「はい」




私は開会式が終わったと安堵していたけど。


孝典さんは既に次のプログラムを見て…スタート地点まで探っていた。


彼の抜かりなさに驚きながらも男性として頼もしく思え、鼓動が跳ねる。