* * *



学校に行くと既に観覧場所には色とりどりのレジャーシートが敷かれ保護者達が陣取っていた。



「…遅かったようだな」



「みたいね」



周囲の保護者達に圧倒されている私とは裏腹に。



孝典さんは児童席を見つめて理沙の姿を探す。


その姿はさながら父親だった。



「あそこ…空いてるぞ…レジャーシートを貸せ」


孝典さんは場所を見つけて…レジャーシートを敷きに行った。