気づいたころには、もう遅くて。


先輩のこと、大好きなのに。

何もつたえれなくて。


時間はすぎていって。


いやな思いのままむかえてしまった卒業式。


校長先生に卒業証書を渡された先輩をみて、


『あぁ、先輩卒業するんだな』

ってあらためて思った。


その時の先輩はすごくカッコよくて。


大好きなのにな…

いつのまにか、私は泣いていた。

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式もおわって、

かどおくり。


私の前をとおりすぎていく先輩たち。


優先輩がきた。


こっちにくる…


1人で焦っていたら

先輩が向かった先は

私の隣にいた男子に話しかけていた。


私のことなんとも思ってないんだって

あらためて実感して

1人で悲しくなってた。