なんでそんなことが分かるかって?

それは私の「イジメが始まりそうレーダー」が点滅してるから!
…ようするにカンです。

「おらーっ、入学早々なに騒いでるー」
かなーり向こうから先生らしき人の声。
それを聞き、私を含めた野次馬たちは
ゾロゾロと教室を出て行った。
優ちゃんは青白い顔を下に向け、涙を堪えてた。



「じゃあ、今日はこれで終わりだー。
気を付けて帰れよー!」
先生の挨拶と共に溢れるしゃべり声。
私の足はピクリとも動かず、顔だけを窓に向けていた。

友達?
作る気なんかないよ。私には作れない。
部活?
帰宅部しか選択できないね。
勉強?
頭はそれなりに良い方だよ。

「ハァ〜」
面倒なことだけは…起きて欲しくない。
気づいたら、足が勝手に動いてた。