『貴方の名前は?』

『吉川裕貴っていうねん。』

『歳は?』

『29歳やで』

返すメール返すメール私は質問責めをした。
そんな私のメールを数秒で返してくる彼。

不思議と私は寂しさを忘れられるような気がした。


でも相変わらず私が遊びを止める事はなかった。

しかし、いつしか彼とは携帯のアドレスを交換して毎日メールするようになっていた。

途切れることのないメールと意味のない話。

だけど携帯の震える音を聞く度に彼からだと胸が弾んでいた。

他の遊びの人達とは違う何かをその時私は感じていた。