緊張しすぎて… 足が前に進まず、優真くんに手を引かれながら区役所に入った。 受付に行くと…女性が立っていた。 優真くんはカバンの中から婚姻届を出し、受付にいた女性に渡した。 「はい。おめでとうございます。確かに受理致しました。」 「ありがとうございます」 とうとう私… “佐々木結菜”から“佐原結菜”になってしまった。 って事は? 法律上の私の旦那は優真くん。 生きてきた中で一番幸せな瞬間でもあり、一番緊張する瞬間だった。