どうにか、先生の話を聞き終えて、
やっと私の頭の中も落ち着いてきた頃。
隣の席の君は、
私にとんでもない言葉を投げ掛けてきた。

「 さっきのあの、君の癖?
言いふらされたくないなら、ちょっと俺に着いてきてくれる?」

再び背筋が凍りつく。
私は、コクンと小さく頷き、教室を出て行く相手に思い足取りで着いて行った。

_______________…

数分後、連れてこられたのは、
立ち入り禁止のはずの屋上。

「此処ならゆっくり話ができるでしょ…?」

なんて、君は言ってたけど、
鍵なんて何処から…?
尋ねようとした私に気付いた隣の席の君は、
「内緒」とだけ、私に告げれば、
朝のあの素っ気ない態度に戻る。
てか、さっきまでも素っ気ない態度だったけど…