桃依side
「あ、あぁ 優のクラスに来た転入生って、前に優が言ってた元.同級生---...」
誠の言葉に弾かれたように、優は屋上の扉の中に消えた
「!? 優!?」
優の後を追おうとした誠の腕を、あたしはつかんで止めた
「なんで止める? 急いで追いかけな「モトカレなの。」
誠の言葉終わる前にあたしは言った。
「....は?」
それから、あたしは包み隠さず、優と愁の出会いから 全て 話した
優と愁は、中2の春、同じクラスになり、席替えで隣になり 意気投合 両想いになり、付き合うことになった
中3の卒業まで 二人はらぶらぶだった
卒業二日後に、悲劇がおきた
愁は、アメリカ留学の話を卒業のひに突然聞かされた
もちろん、抵抗した だけど、留学しなければ優をひどいめに合わせる
そう脅され留学を承諾した。 愁は留学の事を優に話さなかった
優に話せば一緒に着いてくると言うから それを知ってるから
愁はわざとキツイ言葉をつきつけ、優を突き放した
そのことをまだ優は引きずって、新しい恋を出来ないでいる
「愁、留学の話しは、あたしにしか話さなかったの」
「......」
誠はそれからしばらく考え込んで、屋上から出た。
