in 屋上

あたしと桃依は高い所が大好き だから、お昼にお弁当を食べるとき.

放課後話があるとき

二人のどっちかが良いことがあったとき. そして、

二人のどっちかが相談したいことがあれば、示し合わなくても屋上に来る。

今日だって、放課後のチャイムがなり始めたと同時に席を立って ここにいる。


「..........」
「..........」

なんとなく沈黙が続いてしまう

その沈黙を破ったのは、桃依の発言だった

「2年で人の顔って..随分変わるんだね」

「.....ね 全然気づかなかった...」

空のペットボトルをストローで吸いながら、答えた


「愁と..話した?」

少ししてから桃依に、二人で空を見上げながら聞かれた

「..話したよ よろしくって 『三浦』って 呼ばれた」

「そっか...」

ギイィ...

屋上の扉が不気味な音をたてて開いた先にいたのは---...

「優 ここにいたんだ? 探したんだよ?」

まこだった


...あたし、何を期待してたんだろ....

「ごめんね、どうしたの?」

ぎこちなく笑いながら立ち上がった

「あ、あぁ 優のクラスに来た転入生って、前に優が言ってた元.同級生----...」


「---っ!!」

今はその事に触れられたくなくて、あたしは屋上を飛び出した