「ひどいって...もう8時20分よー?」

「..........へ?」

壁の掛け時計に目を向けると...


その長い針は21分を指していた。

「っぎゃああああいああああ!なんで起こしてくんないのよ!?」

「はー?何度も起こしたわよー」


そんなお母さんの声を背に、あたしは家を飛び出した



「最悪!HR(ホームルーム)まであと10分しか無い!無遅刻無欠席がぁ!!!」


全速力で久しぶりに走った...


あとは...階段を....のぼ..るだけ....

ズルッ!


足を捻って身体が後ろに傾く...