優目線

オレンジ色の夕焼けが鮮やかに教室に染まっている

教室の一番後ろの窓側の席

あたしは夢の中には落ちる

---『待って...愁!待ってよ!』

『来るな。』

『いや...愁....!』


---------------「...う...ゆ...」

ん..誰かが...呼んでる...?

でも...行けないよ....

「優っ!!!」

「ん...ま..こ...?」

「良かった...全然目、覚まさなかったから...」

「ご、ごめんね?部活、終わった?」

「うん。終わったよ 帰ろっか?」


あたしは三浦.優 高2 ごく一般的なJK

となりであたしの手を握っているのは、大谷.誠 あたしは「まこ」って呼んでる。優しい、あたしの、彼氏。

サッカー部で、毎日帰るのは遅い。今日は早いくらい


「そういえば、さっき寝てるときうなされてたけど、なんの夢見てたの?」

「え? え..と.....」

頭の記憶の中を探ってみるけど...思い出せない...

「ごめん...思い出せないや....」

「あ、そうだよな!ごめんな じゃ また明日な」

「うん。バイバイ」

橋の真ん中で別れると、まこは走って 見えなくなった

「...急いでるなら..送んなくて良かったのに...」

少しため息をつきながらまた、お気に入りの丘に向かって、あるきだす。

まことは2ヶ月少し前から付き合ってる

まこから告白されて、嫌いじゃなかったから、付き合った。