西川高校。
この辺りじゃかなり有名。
桜の舞う校門に立つ。
…やっと会えるんだね。
平井葉瑠。15歳。
とうとう今日から華の高校生!
「んー!やったね!」
伸びをして校門をくぐる。
こんな頭のいい学校に入れた。
それは中3の4月からずっと勉強してきたから。
多分、人より3倍は勉強した。
友達に遊びに誘われても断る事の方が多かった。
辞書が友達だった。
もちろん、親友や仲の良い人はたくさんいたけど。
こんなにわざわざここに入りたかったのは理由がある。
早川亮真先輩。
あなたと同じ高校に行きたかったから。
