キーンコーンカーンコーン―――
「おい、チャイム鳴ったぞ!座れ!」
「じゃあ、梓あとでね!」
「うん」
チャイムが鳴ると同時に先生が教室に入ってきた。
その後ろから茶髪で癖っ毛の男の子も一緒に入ってきた。
あの子、何処かで見たことあるような…
「紹介する。転入生の―――」
「臨太郎ッ!?」
「あれ~?梓じゃん。同じクラスだったんだね!ラッキー」
どうしてここに臨太郎が…?
「知り合いだったのか。久しぶりの再会に水を差すようで悪いがみんなにも紹介したいんだ。原田座れ」
「あ…すみません…」
つい、熱くなって立ち上がってしまった。
でも、どうして…なんで臨太郎が…

