人間不信、その言葉が私にはぴったりだ。
「上村さん?」
「大丈夫って言ってるじゃないですか!どうして構うんですか!ほっといて下さい!」
「私の彼氏が、イジメとか嫌いだから。彼女の私が知らんふり出来ないじゃん」
「ちょっと!うちらがこの女をイジメてるって言うの!?」
原田さんの言葉に、私を蹴った子やボールを当てた子の仲間達が反応をした。
「それ以外何があんのよ!見ててほんっとムカつく!男子にモテたかったら、可愛い子潰すより、そのぶっさいくな性格直しなさいよ!」
「ちょっと、吉岡君の彼女だからって調子乗ってんじゃないわよ」
「おい!何もめてるんだ!」
原田さん達が大きな声で言いあっていると、様子に気付いた先生が近づいてきた。
「おい、上村どうした?立てないのか?」
「いえ、大したことないです」
私は、本当は辛い痛みをこらえ、立ちあがった。

