チーム練習を始める時、その子に声を掛けられた。 「あたし、原田梓って言うの、よろしくね」 「…私と、関わらない方がいいです」 「うん、そう思う。ほら、他の子達はすごい目で見てるし」 周りを見ると、冷ややかな目でこちらを見ていた。 「離れてください…」 「そうね…そうする」 そう言って、原田さんは友達の所へ行ってしまった。 これで、いい。 私は、ひとりがいいの。