善いヴィッチ

「し、知らねぇよ、勝手に買えばいいだろ…」

四十のオッサン焦る。

「およよ?こういう店は苦手なん?」

「苦手というか用事がない。一緒に来る女もおらんしな」

大体そういうセクシー系の下着は興味がない。

好きなのは紐パン縞パン水玉柄だ。

生地はコットンに限る。

「だよねぇ、そういう可愛い系好きだよねぇ…」

しゃがみ込んで溜息をつく田中。

「今日買った漫画のヒロイン、それ系ばっかだもんねぇ」