善いヴィッチ

「ねぇ佐々木さん」

そろそろ帰りたいんだけど、と。

控え目に、彼女を傷つけないように言おうとした矢先。

「ん?日焼け跡見る?」

どういう解釈をしたのか。

佐々木さんは制服のブラウスのボタンを第4まで外してしまう。

露わになる淡いブルーの下着。

「ちょっ、ちょっと!」

今までは殆ど死角に入ってからの披露だったけど、今は思い切り教室の中。

クラスメイトが僕達の他にはいなくなったとはいえ、まだ校内に生徒は残っている。