「私の家の方がここから近いし、きっとびしょ濡れになるから一旦ウチで雨宿りした方がいいよ?荷物も持ってもらう訳だし」 「……」 そうだな、じゃあ折角だし。 「お言葉に甘えて」 「うん」 氷室さんと笑い合いながら。 「「せーのっ」」 僕らは豪雨の中に駆け出していった。