そのままキスすると思いきや、彼は数ミリのところで止まってしまった。 何なの、と不思議に思って目を開ける。 「いや、じゃねぇのかよ」 苦しそうな、寂しそうな、辛そうな声でそう聞かれ。 あたしは数秒迷ったあげく、 自分から唇を合わせた。