あ、あんなところにいる。 空を見るのに飽きて中庭に目を落としてみると、宗次朗を含めた不良グループが大きな栗の木の下にたまっていた。 ヤンキー座りが絵になりすぎる。 あたしの目は自然と輪の中心にいる宗次朗に向けられる。 彼は他のヤンキーたちの話には加わらずに、ただボーっとどこかを見ている。