「おい、お前、待てよ!!」 後ろから彼の声が追いかけてくるけど、それを無視してドアを開ける。 やめて、やめて、やめて!! 一生懸命走りながら、あたしは大好きな彼から逃げた。 遠くへ、遠くへ。 毎日いた弱い彼の強い腕から、あたしは逃げた。