2010年6月15日
学校の帰り道
まだ日差しの強い夕方に始めて言葉を交わした。
大地
彼はわたしの幼馴染みである拓也の友達。
わたしが昔住んでいた家は拓也の家の近くで
小学生のころは拓也の家の広い庭でまんなで遊んでいた。
中学生からはわたしが市外の私立中学へ通ったため
小学校の友達とはみんな疎遠になった。
拓也もそのうちの1人だった。
高校に上がり、わたしはエスカレーター式で
そのまま中学と同じ学校に通い
拓也も市外の私立高校へ入学し、
わたしたちはまた仲良くなった。
仲良くなったと言っても遊んだりすることはなかった。
同じ電車に乗ることが多く、
駅の近くの駐輪場も同じであったため、
よく顔を合わせた。
大地と出会ったのもその駐輪場だった。
わたしは小学校からの友人であり、部活ではペアを組んでいる美嘉といつものように下校し、駅前で別れた。
そこから1人で駐輪場まで歩くと
拓也と大地がいた。