私とイヤホンの大きな事情。

「いやー実は・・・洗い終わった服を・・・たたまずにクローゼットにつっこんでいたので・・・きっとシワシワです・・・」

詩音がうつむき加減に言った。

「・・・私のジャージ、いいよ」

私は、そうするしかなかったのである。

あとでアイロンがけだ・・・詩音の服。

こんなことが度々あっても、私は詩音を憎めないのだ。