「有紀」




『んー?』

「そこ俺の席」

『んー。』

「うん。」

『ん。』

「座りたいな」

『ん。』

「せめて日本語しゃべって。」



うん、ごめん、眠いの私。


けどね、それを言ったら浩平くんはもっと眠いんだ。


部活遅くまでやって、妹のご飯も作って、勉強も夜遅くまでやってるの。