あの家にはもう、近づかないようにしよう。 恩返しはまだ出来ていないけれど…雨宮くんに、菓子折りでも渡そう。 それだけで済ませて本当に申し訳ないけれど、でも、それで勘弁してもらおう。 私には無理だ。 あんなこと言ってしまったら、 あんなこと言われてしまったら、 もう、顔なんて合わせられない。 雨宮さんには、関われない。 “ちょうど部屋一つ余ってるから、ここに住めば?” 会って間もないクソガキ相手に、なんてことなくそんなこと言うなんて。 おかしいよ、絶対。 【♪♪~…】