そのあとは、いつものまーちゃんに戻っていたから、非常事態なわけでは思うけど…
『とりあえずよかったよ、一人暮らしされるよりは全然安心!』
まーちゃんが安心してくれてよかった。
正直、雨宮くんと衝突ばかりしているから、反対されるかと思っていた。
だけど、
『美月が自分でここに住みたいと思ったんでしょ?それなら仕方ない!』
少しだけ不服そうに、でも、嬉しそうに。
そんなことを言ってくれたから、心の底からほっとした。
まーちゃんは、いつもそう。
いつも私のことばかり。
だから、まーちゃんには余計な心配をかけたくないと、いつも思っていた。
だから…よかった。
本当のことを、言えてよかった。
『お父さんとお母さん、…離婚したんだって。…離婚届、送られてきたって…』
…泣かせてしまったけれど。
私の気持ちを誰よりも察してくれるまーちゃんが泣いてしまうことは、どこかで分かっていたけれど。
それでも、後ろ向きな気持ちじゃなく雨宮家に住みたいと思ったことを、話すことが出来てよかった。
『どんな状況でも、どこに住んでも、私は美月の味方だからね、それだけは一生変わんないから、これからも何でも頼んなよ?』
そう言ってくれたこと本当に嬉しかった。
あんな素敵な友達を持てたこと、本当に、奇跡だって思う。
