「…………きれい………」 なんて綺麗な写真なんだろう。 気付けば勝手にページをめくっていた。 虜になってしまったのだと思う。 何だろう、この感情。 泣きそうだ、私、今。 「―――…、…」 アルバムは、全部が埋まっていたわけではなくて、途中までで途切れていた。 最後のページはほとんどが空白で、写真は一枚しか入れられていなかった。 …だけど。 「……あれ……?」 最後の写真は、男の子だった。 多分、私と同い年くらい。 同い年くらいの、 「……これ………」 ……雨宮さん……?