「ちーちゃん」


「ん?」


プリに落書きしながら応える。



「かわい」


後ろから抱きついてきた。

ほんのり頬が紅潮する。

「アキもね」

顔を見られてなくてよかった。




その後、アキご志望のスポーツ用品店に
寄った。


アキは、子どもみたいに目をキラキラさせて商品を見ていた。


手は握ったまま。


あたし、こんなの見ててもつまんないんだけどなぁ…。


プリに付き合ってもらったから、黙っていた。


そのうち、ずっと同じものを見ていることに気付く。

欲しいんだな。

可愛いなぁ。


買ってあげる。なんて言わない。


今度、サプライズであげようか。


おねだり上手なところも、子どもみたい。

あたしが甘いだけかなぁ?