「……偽善だな」 「何とでも言って」 「俺に友達とかなんとか言うなよ」 「…無理。話を聞いたけど、私は諦められない」 「………お前…」 俺は口を閉じてゆっくりと図書室を後にした。 力強い彼女の視線がいたたまれない。 夢物語を語るのは大嫌いだ。 今の俺を俺は満足してんだ。 あんまり、俺に突っ込んでくるんじゃねぇよ!