ガラッ―… 目の前のドアが開き驚くと中から宮本が。 「わっ!居たの?加賀君」 「あ、おぅ…今きた」 宮本と共に図書室に入る。 相変わらずの静かさに安心しつつ、椅子に座る。 「あの…」 おずおずと口を開いたのは宮本だ。 何から話せば良いのだろうか。 「…長くなるぞ。寝ずに聞けよ?」 「勿論っ!…って、私が直ぐに寝ちゃうみたいな言い方しないでよ!」 「……あれは、10年くらい前だったな」 「無視っ!?」