ふと話しかけられ、俺は椅子に腰かけながら地味女を見た。 相変わらず地味なくせにさっきの女達のような臭い香水の匂いはなく、心地よいシャンプーの香りがした。 「あぁ、悪いな。帰って良いぞ」 つと口を開けば冷たい言葉。 シャンプーの香りとかどうでも良いだろっ!俺! 自分の思考に急ブレーキをかける。 最近の俺は少しおかしいぞ。 「え?嫌だよ。帰らない」 「…あ?」