「……最後にまた言うね。私と、友達になって下さい」 スッと俺の前に出された手。 壊れかけた俺はそれを見て現実に戻された。 小さく震える手は、また俺に拒絶されることを臆しているように見えた。 チラリと彼女の顔に目を向けると、伏せられた目。 頬には大きな湿布が貼られていた。 動くほうの手で宮本の殴られた方の頬を包む。 暖かい温もりが伝わり、俺は迷うのを止めた。