明るくなり始めた空の下に、人影が現れた。彼だ。彼は、私に気付いたようで、一瞬だけ気まずそうな顔をした。が、すぐに、笑顔で手を振ってきた。手には、毛糸の手袋。色は、白。
朝日が、私の横の雪だるまを照らし始めた。
太陽に照らされて雪だるまは、溶けるだろう。
私たちの過去も、雪だるまのように溶けてしまえばいいのに・・・。
私は、彼の元に走った。
何も気付かないフリをして、おかえりって言うために。
終
朝日が、私の横の雪だるまを照らし始めた。
太陽に照らされて雪だるまは、溶けるだろう。
私たちの過去も、雪だるまのように溶けてしまえばいいのに・・・。
私は、彼の元に走った。
何も気付かないフリをして、おかえりって言うために。
終


