英愛side

「みんな羨ましいなぁ…私はなんでこんな体で生まれて来たんだろう…」

私は皆がいる校庭をみて深いため息を、

ついた。もちろんこの独り言を聞いてい

る人は誰もいない。だってこの教室には

私しかいないのだから…

私、桜木英愛は、皆と同じ行動が出来な

い。

「屈伸ーいーちーにーさーんーしー…」

皆の笑顔が私にはどうしても憎しみの笑

顔にしか見えない。私は自分の黒髪で、

自分の顔を隠していた。私の髪は遺伝子

的に真っ黒いストレートロングへア。

でも、縛ろうなんて思ったことはない。

私の大事な妹が言ってくれたから…なの

にその妹も…