風に恋して





あたしには、もう…止められない。




「ウッ…どうしよう…ヒック…」




ぺたんと座り込んだその時。



「天風!!」

「優衣ちゃん!!」

「マネージャー!!」



急に走り出したあたしを追いかけてきた拓人先輩、奏汰先輩…


輝先輩、優雅先輩…。



「天風、どうした!?」




みんな、涙を流していたあたしをみてギョッとした。