風に恋して





「熱いねぇ~…」



振り返ると、そこにはタオルを首にかけた陸斗がいた。



「陸斗…居るなら声掛けろよ。」



「いやぁ…ちょっと入りづらい雰囲気だったから。」



「ふぅん…。ま、いいや。
行こうぜ?」






──歓声の響き渡る競技場へ


俺らの、世界へ………