風に恋して





「はーるー!!招集かかってるよー!!」



「あぁ…今行く。」



──陸斗、絶対負けねぇ。




競技場入り口まで行くと、俺は優衣に向き合った。



「遙、頑張ってね…?」



「あぁ。行ってくる。」



そう言った次の瞬間。



…唇に、暖かいものが触れた。



「…じゃっ
あたし行くね!!///」



それは優衣が俺に触れるようなキスをしたことをあらわしていた。