「明日が終われば、俺達は桜川の選手ではなくなる。


だけど…お前らは立派な選手だ。

どんな時でもベストを尽くせ。


諦めない限り、夢は叶う。」




諦めない、限り…。



俺は、夢を諦めた事はない。


いつだって、陸上の事を考えて。



“桜の風”として、競技場を駆け抜ける。



「以上。今日はもう帰れ。

明日に備える事。解散!!」








──…明日



何かが変わる、


そんな気がしてたまらなかった。