風に恋して





「あたしもね…ずっと…遙が好きだったの。


遙にとっては、あたしなんてただの幼なじみに過ぎないって…思ってたからっ」



“幼なじみ”



この関係はずっと続くと思ってた。


あたしが幼なじみ以上になれる日はないと決めつけてた。




「優衣…俺と、付き合って下さい。」



「っはい!!」



返事をした瞬間、あたしは遙の腕の中にいた。