風に恋して





「桜川高校1年…日向遙」


「はい。」


「優勝、おめでとう。」


「ありがとうございます。」


「次も期待してるよ。」



賞状とトロフィーを受け取った遙。


その笑顔はキラキラと輝いていた。



「っ日向ー!!」

「はるー!!」



「…拓人先輩、うるさいっす。」


「おま…俺、先輩だよな?」


「あー…はい。一応。」


「一応ってなんだ。一応って。」



先輩達ともめ合いをしている遙でも、どこか嬉しそうで。



「な、大丈夫だって言ったろ?」


「陸斗!!」