風に恋して





ぐっと足に力を入れた瞬間。



体が軽くなって、一気にスピードがついた。




この足が…誰よりも早く、ゴールラインを通り過ぎた。



『優勝は…桜川高校3年、日向遙。』



「「「ワァァァァァ!!」」」



アナウンスと共に、



力強く握りしめた拳を天に高く掲げた。



『大会新記録になります!!』