風に恋して





「…天風は?」



混乱している俺に気遣って、先輩は車椅子の陸斗に話しかけた。



「…まだわかりません。

優衣は…俺の代わりにっ…」




「っ…てめぇ、ふざけんじゃねぇよ!!」



奏汰先輩が…
こんなにキレるなんて…。