風に恋して





…ダメ!!


心がそう叫んだ。



あたしは遙にバックを押し付けて走り出した。




「おいっ!!優衣!!」




遙がケガをしたら?


陸斗みたいになったら?



あたしは、遙無しじゃダメだから。




「っ…陸斗ー!!」