「優衣…ごめん。俺…」



「…え?」




優しく優衣を抱き締めた。




「俺、また走るから。

もう…逃げないよ。」





キミの笑顔を見るために、



夢を叶えられなくなった仲間の為に。




どんな風だって、必ず大きな壁に出合う。

それを乗り越えなくちゃ、いけないんだ。

逃げていたってダメだから。



それが風の通り道だから…。