「隣お前かよ」

「翔…」

「フッ、まあいいや。一年間よろしくな」

「だ、誰が…」

「ん?」

「誰がお前とよろしく何かするかボケー!」

教室中に響き渡る声で叫んだ私
目立った私
あ…やってしまった私

「ギャーギャーさっきからうっせーんだよ」

「す、すみませんでした!!!!」

ひいいいいい!留年生様ごめんなさい!!

「朝からそんなイライラしてると老けますよ?」

おい!待て!翔!
相手は留年生様だぞ!
場をまきまえろ!

「は?んだとてめー!」

「てか、何でこんな所にいるんですか?先輩☆」

ああああああ!翔!
おま!お前何言ってんだー!

「留年したんだよ!悪いか!」

「留年するぐらい難しいんですか?うわあ…俺やっていける自信ないわ」

「難しいぞ!数学なんかな」

「俺数学苦手なのに…」

「へっ!留年しちまえ」

「ガチでしそうなんで言わないでくださいよ」


ん?何かさっきまでの険悪の空気じゃない?
空気が和んでる
………翔の奴すごいな。
本当昔からすごいわ